マーダーミステリー のバックアップ(No.31)


マーダーミステリーとは、

① Murder Mystery。殺人ミステリー。推理小説のこと。→「推理小説」参照。

② Murder Mystery gameのこと。

 

本ページは、②について記述しています。

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本記事は書きかけです。

 

マーダーミステリーとは、パーティーゲームのジャンルの一つ。プレイヤーは、シナリオの登場人物になり切り、他のプレイヤーと関わりながら謎を解きつつそれぞれのキャラクターの目標の達成を目指す。人と関わりながら、ロールプレイ推理を楽しむゲーム

 
邦題マーダーミステリー
中国語表記剧本杀(Jùběn shā)
英語表記Murder Mystery Game
 

歴史 Edit

日本の「マーダーミステリー」の文化は、中国・台湾から伝えられた「剧本杀」が始まりである。「剧本杀」は、英語圏の「Murder Mystery game」がもとになった文化である。

また、日本の「マーダーミステリー」と英語表記の「Murder Mystery」は異なるものである。留意されたい。

Mrder Mystery Edit

「Murder Mystery」とは、もともとは、小説のジャンルを表す言葉である。エイブラムスによれば、「犯罪小説(Crime fiction)、探偵小説(detective story)、殺人ミステリー(murder mystery)、ミステリー小説(mystery novel)、警察小説(police novel)は、犯罪行為、特にアマチュアまたはプロの探偵による重大な犯罪、一般的には殺人の調査に焦点を当てた物語を説明するために使用される用語」である。

ゲーム業界においても、小説の分類と同様に使われる。海外の有名なボードゲームのサイト「Boardgamegeek」では、Murder/MysteryのジャンルのゲームにWerewolf(人狼ゲーム)やP.Iがある。これらのゲームは、日本では「マーダーミステリー」とは呼ばない。

 

このジャンルのもっとも古いゲームは「ウィンクキラー」であると思われる。また、最も古い製品は「Jury_box」が挙げられる。

(人狼wikiでは、「Murder Mystery」については、詳しくは「推理小説」のページに記述しています)

 

Murder Mystery game Edit

欧米では、「Murder Mystery」と「Murder Mystery game」が区別されていない場合もある。本項では、「Murder Mystery game」は「Murder Mystery」の中の1ジャンルであり、①台本が存在し、②プレイヤーによる演技と推理が存在するゲームであると定義して欧米の「Murder Mystery game」について述べる。(海外のウェブサイトでは、「Murder Mystery game」にP.IやMafiaを含んでいる記述と含まない記述が存在するが、本稿では含まないものとする。)

 

Murder Mystery gameに分類されるゲームは、以下のゲームが存在する。

 

マーダーミステリーパーティー(Murder Mystery party)

ディナーパーティーゲーム(Dinner Party game)

ミステリーパーティー(※)

マーダーミステリーの夜(Murder Mystery evenings)

十弁社

「Murder Mystery game」は、歴史的背景から見てもボードゲームの1ジャンルというよりは、「Murder Mystery」を題材にした劇や劇に付随するゲームという側面が強いだろう。

 

剧本杀 Edit

マーダーミステリーは中国語で「剧本杀」と言う。マーダーミステリーを中国語に再翻訳すると、謀殺之謎(Móushā zhī mí)となる。では、「剧本杀」とは、中国語でどのような意味を持つのかというと、

剧本:台本・シナリオ

杀:殺す・勝ち負けを争う

といった意味を持つ。(いずれもweblioより)

中国では、剧本杀や謀殺之謎は、「欧米のMarder Mysteryが中国に伝わったもの」として説明されることが多い。

 

中国で「Murder Mystery game」が広がったのは、「Murder Mystery game」を題材にしたTV番組の放送がきっかけと言われる。これがきっかけで、十弁社が誕生した。

十弁社は、これまでの「台本に沿った演技」ではなく、「ハンドアウト」に沿って、プレイヤーが考えて行動できるゲームであり、中国で人気を博した。

十弁社の「ハンドアウト」の文化が剧本杀にも取り入れられて、中国独自の「Murder Mystery game」の文化が発展することになる。

 

マーダーミステリー Edit

日本のマーダーミステリーの文化は、2019年に始まった。2019年3月に台湾のボードゲーム会社が、日本の「ディアシュピール」に「王府百年」を持ち込み、同年4月に同社が「王府百年」の日本語版の公演を開始する。「王府百年」は、ディアシュピールの客層である、ボードゲーム愛好家、謎解き愛好家、脱出ゲーム愛好家の間で噂になり、徐々に周知されるようになった。

2019年8月末にはマーダーミステリー専門店の「Rabbit Hole」も開店した。また、同時期にオンライン用のマーダーミステリーも配信されるようになった。(例えば、「J・モリアーティの暗躍」など?)

このような歴史から、日本では、マーダーミステリーボードゲーム・デジタルボードゲームとして認識され広がっていったと思われる。

 

ゲームの様式 Edit

 

マーダーミステリーは多様な様式が存在する。「歴史」で述べているように日本ではあまり行われていない様式も存在する。

 

形式による分類

 

・パーティー形式

 

特定範囲の場所を貸し切り(部屋・家・街など)、事件のあった現場を再現する形式。事件の手がかりとなる証拠は、実物(ときにカード化されている)であり、NPCの証言は、雇われた俳優やボランティアから聞く場合が多い。プレイヤーは現場を歩き回って手がかりを探す必要がある。

 

テーブルゲーム形式

 

手がかりはカードや追加ハンドアウト形式になっており、プレイヤーは椅子に座ってゲームを行うことができる。(密談でほかの部屋に移動することはある)。多くの場合、インターネットを介してプレイすることも可能。

 

・デジタルテーブルゲーム形式

 

テーブル形式と概ね同じ。日本では、Discord等の通話アプリと「ユドナリウム」「ココフォリア」といったウェブサイトを用いて行う。

 

シナリオの性質による分類

 

・台本化されたゲーム(scripted murder mystery games)

 

プレイヤーには、あらかじめ「いつ・誰が・何を」いうかが定められたハンドアウトが配布される。参加者で劇を行い、殺人の起きた場面を再現した後に推理を楽しむゲーム

 

・相互作用が起きるゲーム(interactive murder mystery games)

 

プレイヤーには、キャラクターの背景や秘密情報が定められたハンドアウトが配布される。ハンドアウトには、多くの場合個別目標が設定されている。プレイヤーは、ハンドアウト議論のルールに従って、自由に行動・発言を行う。

 

こちらのタイプのゲームであっても、共通情報の読み合わせを行ったり、「別の参加者が~~と言ったら、××といってください」といった指示があるシナリオも存在する。

 

ゲームの流れ Edit

ゲームの流れはシナリオ毎に異なる。GMの指示で進めることが多いが、GMが不要なシナリオは、シナリオに進行用の説明書が含まれており、プレイヤー間で確認しながら進めることになる。本項では、一般的なゲームの流れについて記述する。

 

事前準備 Edit

"説明をよく確認する。"
マーダーミステリーをプレイする場合、最も重要なことは、説明を読むことである。説明を読まない場合、他人に迷惑をかけたり、そのシナリオが今世ではプレイ不可能になったりすることがある。
説明は、オフラインのものであれば、パッケージ(箱)に書いてある。オンライン用のものであれば、そのシナリオの専用ページのトップに書かれていることが多い。
記載されている内容は、プレイ人数・プレイ時間・その他注意事項がある。

また、店舗・GMがプレイヤーを募集しているイベントに参加する場合は、そちらも併せて確認する。

シナリオに合わせた人数で集まる。

ゲームの参加人数は、シナリオ毎に決まっている。参加者はプレイヤー、GM、NPCに分かれる。GM、NPCは存在しないシナリオがある。
プレイしたいシナリオがある場合、そのシナリオにあった人数で集まる必要がある。

 

"自己紹介"
自己紹介は集まった参加者が顔見知りの場合は省略して良いが、それ以外の場合は、自己紹介は積極的に行うべきだろう。

 

"セットの中身を確認する。(GMが行う)"
マーダーミステリーのシナリオには全員で確認する「共通情報」や個別「ハンドアウト」の他に、ゲームに必要な付録している場合がある。付録はカード、トークンの他、NPC役の俳優やプレイヤーが着る衣装がついてくるものなど、シナリオによって多岐にわたる。

 

共通情報・ハンドアウト読み込み Edit

"オープニング"
GMまたは進行役によって、物語の朗読が行われる。これによって、プレイヤーゲームの舞台背景を理解する。

 

"キャラクター選択・ハンドアウト読み込み"
誰がどのプレイヤーの役をやるかを決定する。決定したら、そのキャラクターハンドアウトを読む。
プレイヤーには、選んだキャラクターにあったロールプレイ(演技)が求められ、ゲーム中はメタ発言が禁止されることが多い。メタ発言が禁止されているため、ハンドアウトを見せることは禁止されている。

 

議論・調査・密談・追加ハンドアウト
ハンドアウトの確認が終わったら、プレイヤーは目標の達成のために、自身の役を演じながら様々な行動を行う。シナリオによって、これらを行う順番が決まっていたり、なかったりする。

議論全員で話し合いを行う。
調査NPCに話しかけたり、カードをめくって追加情報を得たりする。
密談数名のプレイヤーでほかのプレイヤーには聞こえないようにして話し合いを行う。
追加ハンドアウト条件達成や時間経過によって、追加情報や追加目標を得る。
 

推理発表・投票
プレイヤーは、自身の推理に基づいて、投票を行う。
投票時には、自分の推理を全員の前で発表したり、GMにのみ伝えたりする推理ア発表フェイズがある場合がある。

 

エンディング
プレイヤーの選択によってエンディングが決定する。GMまたは進行役が読み上げる。

用語説明 Edit

|シナリオ|脚本のこと。「共通情報」「ハンドアウト」その他の付録物からなる。
ストーリーの結末はマルチエンディングになっていることが多く、ゲーム中のプレイヤーによって決定する。|

 

GM

 

関連事項 Edit

マーダーミステリーの成立に関りが深そうな事項について記述する。

推理小説

 

推理ゲーム

もっとも古い推理ゲームの一つとして、「Jury Box」が挙げられる。Jury Boxは、ゲームマスターが話した事件について、陪審役のプレイヤーが正しい推理をした場合にポイントが得られるシステムのゲームである。

正体隠匿系ゲーム

 

ボードゲーム

 

ディナーパーティーゲーム

謎解きコンシェルジュによれば、マーダーミステリーの起源は、20世紀初頭に欧米で親しまれたディナーパーティーゲームである。このディナーパーティーゲームが中国に伝わり、独自の進化を遂げ、ボードゲームのジャンルとして確立したものがマーダーミステリーである。

 

マーダーミステリーの歴史(年表)

 

中国での流行

2018年オフライン体験型の「マーダーミステリー」のショップ数:約2400店
2019年オフライン体験型の「マーダーミステリー」のショップ数:役12000店。中国の体験型ゲームの市場規模は約5000億元。成長率は15%ペース。「マーダーミステリー」市場は急速に成長し、その規模は2018年に比べて2倍になり、100億元を突破した。
 

日本でのマーダーミステリーの歴史 Edit

日付出来事ソース
2019年3月台湾のボードゲーム制作会社 Moaideas Game Design社がディアシュピールに「マーダーミステリーを日本に普及させてほしい」との依頼をする。d-mystery.jp
2019年4月ディアシュピールがマーダーミステリーの定期的なイベント公演を開始同上
2019年8月31日マーダーミステリー専門店「Rabbithole」新宿店オープン(※1)
2020年2月Discordサーバー「マーダーミステリー オンラインセッション募集用」開設いりねこがイケメン氏に聞き取り
 

(※1)Google検索のRabbitholeのキャッシュによる。Rabbithole運営・設立を行った株式会社ミスティブの会社設立は2019年10月であり詳細不明(ソース)。

 
 
 
 

関連 Edit

 

外部リンク Edit

マダミス製作に関する外部リンク Edit