いりねこ/マーダーミステリーの分類

Last-modified: Thu, 02 Jun 2022 04:16:46 JST (693d)
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今回は、マーダーミステリーの分類に関する記事です。

海外のマーダーミステリー事情も踏まえて、マーダーミステリーの分類方法を考えました。

 

形式による分類 Edit

・パーティー形式

特定範囲の場所を貸し切り(部屋・家・街など)、事件のあった現場を再現する形式。事件の手がかりとなる証拠は、実物(ときにカード化されている)であり、NPCの証言は、雇われた俳優やボランティアから聞く。プレイヤーは現場を歩き回って手がかりを探す必要がある。

 

テーブルゲーム形式

手がかりはカードや追加ハンドアウト形式になっており、プレイヤーは椅子に座ってゲームを行うことができる。(密談でほかの部屋に移動することはある)。多くの場合、インターネットを介してプレイすることも可能。

 

・デジタルテーブルゲーム形式

テーブル形式と概ね同じ。日本では、Discord等の通話アプリと「ユドナリウム」「ココフォリア」といったウェブサイトを用いて行う。

 

シナリオの性質による分類 Edit

・台本化されたゲーム(scripted murder mystery games)

プレイヤーには、あらかじめ「いつ・誰が・何を」いうかが定められたハンドアウトが配布される。参加者で劇を行い、殺人の起きた場面を再現した後に推理を楽しむゲーム

 

・相互作用が起きるゲーム(interactive murder mystery games)

プレイヤーには、キャラクターの背景や秘密情報が定められたハンドアウトが配布される。ハンドアウトには、多くの場合個別目標が設定されている。プレイヤーは、ハンドアウト議論のルールに従って、自由に行動・発言を行う。

こちらのタイプのゲームであっても、共通情報の読み合わせを行ったり、「別の参加者が~~と言ったら、××といってください」といった指示があるシナリオも存在する。

 

解説 Edit

日本の多くのマーダーミステリーは、「相互作用が起きるゲーム」で、テーブル形式またはデジタルテーブルゲーム形式である。相互作用が起きるゲームで、パーティー形式のシナリオには、毛玉の家が挙げられる。

台本化されたゲームの例は海外では見ることができる。台本化されたゲームテーブルゲーム形式・デジタルテーブルゲーム形式をとるものは、「声劇」や「ストーリープレイング」に分類されている可能性がある。

 

追記分

以下の分類方法によってシナリオを分類する場合、分類されたシナリオのネタバレにつながる可能性があるが、分類方法として検討すべき方法をまとめる。

 
 

うろん堂マーダーミステリーの分類
うろん堂氏は、マーダーミステリーの分類方法として、探偵視点における分類・犯人視点における分類の2種を2種類を提唱している。順番に検討する。

 

・探偵視点における分類
うろん堂氏は、探偵視点における分類方法として、開示型と隠匿型の2つを提唱している。
開示型…犯人を特定するために必要な手掛かりが、ゲーム中にすべて開示されるシステム
隠匿型…プレイヤーの選択次第で、犯人を特定するために必要な手掛かりがゲーム中にはすべて開示されないことがあるシステム